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「陛下としてなさるべきことをお気持ちに沿って」──皇太子殿下、51歳の記者会見 [皇太子殿下]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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 「陛下としてなさるべきことをお気持ちに沿って」
 ──皇太子殿下、51歳の記者会見
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◇1 刃向かうもののためにさえ祈る

 皇太子殿下が23日、51歳の誕生日を迎えられました。これに先立って、21日、殿下は記者会見に臨まれ、記者会の質問に答えられました。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h23az.html

 質問の第4は、陛下の多忙なご公務について触れられていました。これに対して、殿下は次のようにお答えになりました。

「かつてお話ししましたとおり,皇太子として両陛下をお助けしなければならないと考えておりますが,両陛下のご公務の在り方については,宮内庁内部でも検討がなされているように,ご公務の内容を考慮することによって,両陛下に過度の負担がかからないようにとの配慮が重要であると思います。しかし,同時に,このことは,天皇陛下としてなさるべきことを心から大切にお考えになっていらっしゃる陛下のお気持ちに沿って進めるべきであると考えます」

 殿下がつねにおっしゃっているように、陛下には陛下にしかできないことがあります。憲法の国事行為もさることながら、歴代天皇が第一のお務めとしてきた祭祀がまさにそれでしょう。殿下が述べているように、ご負担軽減は必要ですが、陛下のご意向を大切にすることが求められます。

 宮中祭祀の簡略化は、宮内庁などによれば、陛下のご意向に沿って行われているように説明されていますが、当メルマガが伝えてきたように、実際のところ、必ずしもそのようには見えません。殿下が「陛下のお気持ちに沿って」と述べられたのは、ご意向の尊重をあらためて要望されたということのように私には聞こえます。

 陛下と同様、殿下は他者を直接的に批判されることはなさいません。直接的にご不満を表明されることはありません。すべての民を赤子(せきし)と思い定め、刃向かうもののためにさえ祈るのが祭祀王です。つねににこやかに、謙虚な姿勢を保たれている。それが日本の天皇です。


◇2 最大限、抵抗された昭和天皇

 何度も書いてきたように、歴史を振り返れば、昭和天皇は、争わずに受け入れるという至難の帝王学を実践しつつ、側近中の側近である入江相政侍従長が進める祭祀簡略化に、最大限、抵抗されました。

 入江日記の昭和46年11月23日には、次のように記録されています。

「……今年から新嘗はさわりだけに願ったので、出勤も遅くてよく、五時半に迎えの車が来るはずのところ、運動のために歩いて出勤、いい気持ちである。相撲を十両から打ち出しまで見る。こんなことも珍しい。六時過ぎにまた入浴。今日は都合三回の入浴。七時に吹上発御、吹上への還御は八時十分。お帰りのお車のなかで『これなら何ともないから、急にも行くまいが、暁もやってもいい』との仰せ。ご満足でよかった。みんなといっしょに酒肴。帰宅したのはかれこれ二時」

 相撲観戦を祭祀より優先するような伝統無視の簡略化に、昭和天皇が「ご満足」だったはずはありません。それどころか、際限ない祭祀簡略化に対し、昭和天皇は「退位」を口にされています。

 昭和の簡略化は昭和天皇のご意向を無視し、陛下のご健康やご高齢によるのでもなく、入江侍従長の個人的祭祀嫌いと加齢に発し、無神論者を自認する富田朝彦宮内庁長官による政教分離原則の絶対主義的解釈運用によって加速しました。

 そしていま、平成の祭祀簡略化は官僚的先例主義によって目下、進行しています。


◇3 お言葉にカンマを用いる官僚主義

 この官僚主義は、宮内庁のホームページ作りにも現れています。以前、指摘したように、陛下のお言葉をはじめとして、宮内庁の日本語表記は、「、」「。」の句読点ではなく、「,」(カンマ)が使われています。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/okotoba/okotoba01.html

 カンマを使用する根拠は、国語審議会の答申に基づいて、昭和27年春に内閣官房長官から各省庁次官宛に発せられた「公用文作成の要領」という依命通知にあるようです。

 この依命通知は書類の「書き方」について、「なるべく広範囲にわたって左横書きとする」と明記し、注記に、「1.文の書き出しおよび行を改めたときには1字さげて書き出す」に続き、「2.句読点は,横書きでは『,』および『。』を用いる」と述べています。

 いまだ占領中に出された依命通知ですが、日本語の左横書きは必ずしもアメリカの影響のみで進められたわけではありません。戦時中の昭和17年に、国語審議会は新字音かなづかいを答申、発表していますが、このとき左横書きが決められています。しかし字音かなづかいや左横書きは見送られます。東条内閣の統制政策に風穴を開けようとする保守派の反対運動が功を奏したからで、やがて内閣が倒れるきっかけともなりました。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/saitohsy/tojo_naikaku.html

 国語学者たちが東条内閣の力を借りて実現しようとした漢字制限と現代かなづかいは戦後、今度はGHQの強権を借りて実現します。左横書きでのカンマの使用も同様なのでしょう。

 現在、首相官邸のHPも文科省のHPもカンマは使用していません。「祭祀は天皇の私事」というGHQばりの法解釈に固まり、祭祀の簡略化を進める宮内庁が、まるで英文と見まごうようなカンマ使用を続けています。

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