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オバマ新戦略の狙い「核不拡散」by hiromichit1013(Yahoo! ブログ「海洋戦略研究」4月10日号から転載) [オバマ政権]

以下は「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンからの転載です


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 2 オバマ新戦略の狙い「核不拡散」 by hiromichit1013
   (Yahoo! ブログ「海洋戦略研究」4月10日号から転載)
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◇1 核テロからアメリカを守る

 オバマ大統領は、「核無き世界」を追求するため、具体的な第一歩として、核兵器の役割を減らす指針「核戦略態勢見直し」を発表し、核戦略兵器を削減する核軍縮条約をロシアと署名した。

 オバマ大統領は、理想と現実を結びつけて、理想に向かって第1歩を踏み出した訳であるが、当然、そこには最も重要な国益、つまり米国の安全を守ることを考えている。

 オバマ大統領が、自ら認めているように「核無き世界」も「私が生きている間は実現しないかもしれない目標」に過ぎないのである。それまでの過程では安全を守るため、現実的に考えなければならない。

 冷戦時代であれば、米ソの核の共倒れによる「恐怖の均衡」が成り立ち、対称戦争として核戦争を抑止したが、非対称戦争の時代になると、失うべき国家も、失うものも無いテロ組織には対しては、核抑止が効かなくなってきた。

 ということで核テロを防ぐためには、核開発の制限と核の拡散を阻むしかないことになる。

 そこで核拡散防止条約(NPT)の強化が必要となる。


◇2 非核国の不満に対処

 ところが米国が望むような核拡散防止の強化策は進まなかったどころか、逆に北朝鮮の核保有やイランの核開発を招いた。

 この背景には、NPTの大国特権(核保持)と核軍縮努力の欠如に対する非核国の不満があった。

 このためオバマ大統領は、核軍縮に率先して取り組む必要があった。

 プラハで「核無き世界」を打ち上げ、不要となった核を減らすためロシアと新核軍縮条約を結び、核戦略態勢見直しで、核使用を制限し、代わりに通常兵器を使用する方針を打ち出した。

 オバマ大統領は、この後の核安全保障サミット等々の会議を通じて、NPTの強化を図っていくつもりであろう。

 各国の指導層は、オバマ流の米国安全保障論を冷静に見ながら自国の国益(安全と利益)を考えている。


◇3 鳩山首相の本末転倒

 ところで鳩山首相は、オバマ大統領の核軍縮を手放しで囃(はや)しているが、日本の安全をどこまで深く考えているのか不明である。というより考えているのであろうか。

 核軍縮については手放しであるが、安全保障論となると、対米追従と言われるのを恐れ、対米対等を意識しすぎ、言いたいことも言えず、素直に協力することもできず、一言多くなってフリーズしてしまう。フリーズの次は逃げるか、戦うのか。

 「核無き世界」に陶酔して「日本の安全」を忘れてしまっては、本末転倒となる。


[参考文献]
(1)大塚隆一「米の核戦略と核軍縮条約」=『読売新聞』2010年4月10日
(2)hiromichit1013「米露新核条約に署名したが」=Yahoo! ブログ「海洋戦略研究」同年4月9日号〈 http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61292414.html
(3)hiromichit1013「米核体制の見直し核の大幅削減」=「海洋戦略研究」同年3月2日号〈 http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/61153555.html
(4)hiromichit1013「オバマ外交の世界観」=「海洋戦略研究」同年1月18日号〈 http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60996174.html
(5)hiromichit1013「オバマ・クリントン外交」=「海洋戦略研究」2009年7月28日号〈 http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/60298441.html


[斎藤吉久から]hiromichit1013さんのご了解を得て、Yahoo!ブログ「海洋戦略研究」2010/・4/10「米国の狙い」から転載しました。読者の便宜を考慮し、小見出しを付けるなど、若干の編集を加えてあります。


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