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がんばれ、野村東宮大夫 [東京五輪招致]

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がんばれ、野村東宮大夫
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 2016年に開かれる夏季オリンピックの開催地が、今年10月にデンマークで開かれるIOC総会で決まります。

 オリンピック招致に燃える石原都知事および東京都は、皇太子殿下にプレゼンターをお願いしたい、と協力要請を繰り返してきました。

 今月14日には、竹田恒和JOC会長、河野一郎東京オリンピック・パラリンピック招致委員会事務総長、東京都の佐藤広・副知事(招致委員会副会長)のほか、文部科学省、厚生労働省の担当部局長などが宮内庁を訪れ、両殿下のご出席をはじめて正式に要請したと伝えられます。

 これに対する宮内庁の対応は慎重です。

 報道によれば、羽毛田信吾長官は23日の定例会見で、「皇室活動のありようにかかわることでもある。政府としての、内閣全体としての判断がいると思う」と述べ、判断を首相官邸にゆだねると同時に、官邸に対して「招致運動は政治的要素が強く、慎重を要する」との宮内庁の考え方も伝えたようです。

 以前、野村一夫東宮大夫は、都知事の恫喝的発言にもかかわらず、繰り返し慎重な姿勢を示してきました。皇室を守る藩屏(はんぺい)として頼もしいことです。

 このメルマガで何度も申し上げたように、この問題は皇室の文明論的本質に関わることであり、ものごとの順序が問われています。

 繰り返しになりますが、哲学者の上山春平先生が指摘しているように、古代律令制の時代から、天皇はみずから政治権力を振るう立場にありませんでした(『日本文明史』など)。

「帝室は政治社外のものなり」「帝室は万機を統(すぶ)るものなり。万機に当たるものにあらず」(福沢諭吉『帝室論』)として、非常時はともかくとして、平時においては、政争に介入しないお立場にありました。だからこそ、皇統は今日に至るまで継承され、天皇を中心とする国家が一貫して継続してきたのです。

 関係者の努力がみのり、晴れてオリンピック招致が確実になったあと、皇太子殿下のお出ましを願うというのがものごとのあるべき順序です。権謀術数うずまくスポーツ政治のただ中に皇室を追い込むようなことがあってはならないと思います。日本の皇室はヨーロッパの王室とは違うのです。

 JOC会長は旧皇族ですが、であればなおのこと、よくよくお考えいただきたいと思います。


以上、斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンから。
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