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異端化する日本のカトリック教会 [カトリック教会]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」からの転載です。


 カトリック信徒のノムさんが、ご自身の「ノムさんの時事短評」で最近のバチカンの雰囲気について書いています。
 http://www.nomusan.com/~essay/index-jubilus.html
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 日本のカトリック教会は、イラクに「派遣」されている自衛隊の即時撤退を求めてきました。たとえば今年5月、日本カトリック正義と平和協議会が小泉首相宛に長澤正隆事務局長名で出した声明は「派兵」反対と即時撤退とを求めています。

 協議会の声明は、イラクで新たな虐殺があった。ベトナム戦争時の虐殺事件を想起させる。人命は重く、殺人は聖書の掟(おきて)からかけ離れている、と絶対平和の立場を表明し、小泉首相は責任を免れない。自衛隊が早期に撤退していれば悲劇は起きなかった、と政府を批判しています。

 こうした日本の教会の姿勢からすると、カトリックの総本山であるバチカン自身がアメリカや日本の対イラク政策には反対しているのか、とも類推されますが、実際のところはそうではありません。

 ノムさんが引用するカトリック・ワールド・ニューズによれば、逆に、教皇ベネディクト16世は、先月上旬、イラクで死亡したイタリア兵を慰めるメッセージを教皇が送り、聖パウロ大聖堂で行われた兵士の葬儀では教皇のメッセージが読まれました。

 イラクに駐留するイタリア軍は、イギリス軍の物資輸送の護衛をしていたのですが、道路に仕掛けられた爆弾の爆発で1人が死亡、4人が重軽傷を負ったと伝えられています。

 死亡したアレッサンドロ・ピビリ上級伍長(25歳)は、2003年以来、イラクで死亡した38人目のイタリア人となりました。教皇はその死を悼み、「イラク人民の秩序、安全、正義、そして平和的回復のための軍務を大いに成し遂げる途上で倒れた息子」と称えました。

 カトリックはけっして観念的な絶対的平和主義の立場に立っているわけでありません。

 日本のカトリック教会もかつては、戦争は悪、などとは主張していませんでした。昭和7年にカトリック中央出版部から出版された田口芳五郎『カトリック的国家観』には、「われらは『戦争はその本性上、けっして悪にあらず』ということを明確に証明せねばならぬ」「戦争はその本質上、罪悪ではなく、また愛の掟にも背馳しない」と書いています。

 また、田口氏の著書の序文に、アレクシス・シャンポン東京大司教は「カトリシズムこそ、愛国心および道徳の最良なる源泉であり、保障であるということを高言するものである」と表明しています。

 カトリックの資料によれば、田口氏は1969年に大阪教区が大司教区に昇格したのに伴い、大阪教会管区内で初めての大司教となりましたが、その思想は今日の教会には引き継がれてはいないのでしょうか。カトリック信徒からは「日本の教会は異端化している」という声さえ聞かれます。
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