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年金問題。官尊民卑の構造、ほか [官僚社会]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年12月23日日曜日)からの転載です


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「花岡信昭メールマガジン」12月22日、「首相官邸は『ねんきん特別便』を見たのか」
http://www.melma.com/backnumber_142868_3943631/

 年金をめぐる混乱が収まらない。泣く子も黙る内務省の中核部隊だった厚生省は伝統と権威はなぜ地に墜ちたのか。

 年金を担当する社会保険庁は厚生省の外局で、幹部職員は厚生省からの出向者で占められ、彼らにとって同庁は仮の宿でしかなく、「大過なく過ごす」が知恵だった。

 社保庁の権力者は圧倒的組織率を誇る自治労系の組合であり、端末を45分操作したら、15分休憩するといった常識外れの労働協定が100以上あった。

 そんなサボり体質が「宙に浮いた年金記録5000万件」を生んだ原因だと花岡さんは指摘しています。

 サボりの蓄積の後始末は容易ではなく、桝添厚労省は来年3月末までの照合作業をギブアップせざるを得ませんでした。行政への不信感は増すばかりで、首相の失言も重なって、内閣支持率は急降下しています。

 勢いづくのは民主党ですが、あくまで敵失であって、何よりも民主党自身、支持母体の不始末を見逃しています。問題の原因を作った労働貴族の釈明の言葉はいまだに聞こえてきません。

 年金問題はネタに過ぎず、与野党の足の引っ張り合いは、肝腎の問題の解決がそっちのけ。国民に奉仕する公僕としての立場より、労働者としての個人の権利が優先されたのと同じ構造が続いています。

 花岡さんは「官僚主導」のこの国の欠陥、と指摘していますが、官尊民卑の構造にこそメスを入れなければならないのでしょう。


2、「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」12月22日、「天草四郎はクリスチャンだったのか」
http://www.melma.com/backnumber_45206_3943800/

 宮崎さんは「クリスチャンだったか?」と問いかけていますが、お気持ちを察すれば、むしろ「キリシタン一揆だったのか?」と仰りたいのでしょう。

 島原の乱がキリシタン一揆ではなく、農民一揆だという説は最近、聞かれるようになりました。宮崎さんが指摘するように、小大名には相応しくない城を建て、農民を苦しめた。それが乱の原因であり、事実、昭和30年代に小豆島で発見された、交渉に使われた矢文には、「太平の世を騒がして申し訳ない。一揆は領主松倉長門守の酷い政治に抗議してのこと」と記されているようです(『堂々日本史4』など)。

 宮崎さんは天草の資料館の展示に、フランス革命と天草四郎を同列に置く歴史の改竄を見、殉教史観の胡散臭さを感じるのですが、私も何年か前に同地域を訪ね、同じような印象を持ったことがあります。

 かつて大航海時代、ヨーロッパ人にとっては「新大陸の発見」は先住民にとっては身の毛もよだつような虐殺と破壊の歴史の始まりでしたが、キリスト者の大罪を止めたのはカトリック司教ラス・カサスの「インディアスの破壊についての簡潔な報告」という、客観的で克明なリポートでした。

 自分たちの信仰と行動を客体化できる、というのはキリスト教の長所ですが、日本ではその長所が十分に発揮されていないのではないでしょうか。

 近年、カトリック指導者は、宮崎さんも指摘する身贔屓で胡散臭い殉教史観を主張し、返す刀で「政教分離はできるだけ厳格に解釈すべきだ」「憲法は公金が宗教団体の使用、便益、維持のために支出されることを禁じている」などと叫んでいるのですが、島原の乱の舞台である原城址には町が建てたという白い巨大な十字架が直立しているのでした。


3、「CNN.co.jp」12月23日、「ブレア前英首相、カトリックに改宗」
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200712230001.html

 かねてから伝えられていたことですが、イギリスのブレア前首相がイギリス国教会からカトリックに改宗したようです。

 その理由については記事は伝えていません。

 朝日新聞が伝えるように、イギリスでは国王が国教会の首長の立場にあり、首相は国王の名代として大主教を任命する制度になっているようです。
http://www.asahi.com/international/update/1223/JJT200712220012.html

 首相経験者の改宗が今後、どのような影響をもたらすのでしょうか。


 以上、本日の気になるニュースでした。
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