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「通訳の誤訳」でしょうか、ほか [台湾問題]

以下は旧「斎藤吉久のブログ」(平成19年12月30日日曜日)からの転載です


〈〈 本日の気になるニュース 〉〉


1、「北京週報」12月29日、「福田康夫首相、台湾問題で日本側の立場を表明」
http://www.pekinshuho.com/zxnew/txt/2007-12/29/content_93457.htm

 この記事によると、福田・温家宝会談で、温家宝は「中国側は、“台湾独立”に反対する日本側の立場表明を重視する。福田首相が、住民投票を支持しないと現勢に表明したことに対し、賞賛の意を表明する」と述べ、福田首相は「台湾問題への立場は共同声明で述べたのと同じ」と述べた。つまり、「日本側は『2つの中国』を支持しないとの立場を表明した」とされています。

 記事を読むと、まるで日本は共同声明以来、一貫して「台湾独立」に反対し、福田首相もそのようにあらためて表明したかのように見えますが、事実ではありません。

 昭和47年の日中共同声明は外務省のHPに載っています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html

 ここには台湾問題について、「日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する」「中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し……」と述べられています。

 この宣言によって日台関係は断絶しましたが、民間の交流は続き、発展しています。むろん台湾独立反対の立場を日本は採ってはおらず、福田首相も反対を表明してはいません。「理解・尊重」と「反対」とはまるで違います。

 産経新聞によると、首脳会談直後の記者会見で、温家宝の発言を「独立反対を支持しない……」と通訳が「誤訳」したことから、福田首相が顔色を変え、凍り付いた、といいます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071229/plc0712291108004-n1.htm

 しかしこれは「通訳の誤訳」なのでしょうか。北京政府の外交戦略に日本が意図的に、都合良く利用されているということなのではないでしょうか。

 だから、福田首相が会見場で「支持しない」に修正して見せても、北京週報は「反対」と言い続けています。中国とはそのような国だということでしょう。「人が嫌がることをあえてする必要はない」などと、いい子ぶるから、足元を見られるのです。日本的美徳では国は保つことは困難です。


2、「日本経済新聞」12月29日、「温暖化で水没の危機、ツバルに専門家派遣、環境相表明へ」
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071229AT1G2801O28122007.html

 記事は「地球温暖化で水没の危機にさらされている」ツバルに対して支援するため、専門家を派遣すると伝えているのですが、支援はともかくも「地球温暖化が原因」という理解は正しいのでしょうか。

 環境問題が専門の安井至・国連大学副学長は少なくともそのようには見ていません。
http://www.yasuienv.net/FraudTruthSLevel.htm

 安井先生によると、アル・ゴア氏はツバルが地球温暖化の犠牲者だといっているけれども、無理がある、というのです。

 いっしょにノーベル賞を受賞したIPCCのデータでは、過去五十年間の海面上昇は10センチ程度。とすれば、大潮時にツバルが水没するようになったのは別の要因を考えざるを得ない。「生活排水や砂のカ条採取によるサンゴ礁の防波堤としての効果の減少などの可能性が高いのではないか」というのが先生の推論です。

 環境学は歴史の浅い学問です。よほどの科学的根拠があるなら別ですが、そうでなければ、断定的な表現は避けるべきです。この記事は科学部記者ではなく、おそらく社会部記者が書いたのでしょうが、それは免罪符にはなりません。


 以上、本日の気になるニュースでした。


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